2024年10月27日

楽器名称について

本記事は10/19の練習日記に追記する予定でしたが
今後の事を含めて独立した記事にしました。

「新曲の楽譜に関する作業」を行っている中で
「この楽譜は何の楽器の楽譜ですか?」という
質問がありまして、それがたまたま「Posaune」
でしたのでトロンボーンであると答えましたが
他にも「これは何の楽譜?」と思える表記が
ありましたので紹介します。

で、実は私も「Kleine Trommel」を分かっていなくて
楽譜の景色から「打楽器」と中途半端に答えてしまいました(^^;)
「Kleine」が「小さい」という意味なので
「小太鼓」と類推すればよかったのですが (;^^)

以降こちらのページが参考元になります

ここでは楽器別に一般には馴染みの薄い呼ばれ方を紹介します

<フルート・ピッコロ> 
 特に変わった呼ばれ方はありませんが
 ピッコロを「Kleine Flöte(Kl.Fl.)」と呼ばれるケースがあります

<オーボエ・イングリッシュホルン>
 ふつうはOboeで「O」から始まりますが、
 たまに「H」から始まる綴り「Houtbois(Hb.)」も
 フランス系では出てきます。
 イングリッシュホルンとコールアングレ(コーラングレ)が
 同じものであることはオケに携わる方としては常識と認識ください

<クラリネット>
 普通「C」から始まる綴りなのですが、
 ドイツ語では「K」から始まりますので(Klarinette(Kl.))注意ください

<ファゴット>
 英語圏ではバスーン(Bassoon)、
 フランス語圏ではバソン(Basson)なので注意ください

<ホルン>
 イタリア語ではコルノ(Corno)、フランス語ではコル(Cor)です
 ドイツ語圏の作品でもたまに「Cor/Corno」表記になります
 #コルネットと勘違いしやすいので注意が必要です
 
<トランペット>
 イタリア語ではトロンバ「Tromba(Tr.)」と表記されるので注意が必要です
 オケ初心者の頃トロンボーンと勘違いしたのはここだけの話(^^;)

<トロンボーン>
 先述の通りドイツ語圏では「Posaune」と呼ばれます
 トロンボーン経験者でも吹奏楽しか知らなければ
 「Posaune」をトロンボーンとは認識しないと思います

<チューバ>
 基本的には「Tuba」の表記しかないのですが
 現在では使われていない「オフィクレイド」「セルパン」のパートを
 チューバで代奏することもあります

<打楽器>
 色々ありますので詳しくは本記事参照先をご覧いただくとして
 オケ活動の範囲でよく見かける表記を紹介します
 ティンパニ: Pauken(Pk.)ードイツ語、Timbales(Timb.)ーフランス語※
 大太鼓: Gran Cassa(G.C)ーイタリア語、Grosse Trommelードイツ語
 シンバル: Becken(Bec.)ードイツ語
 
 ※ラテンパーカッションでティンバレスという打楽器がありますが紛らわしいですね(^^;)

<弦楽器>
 普通は バイオリン(Violin)、ビオラ(Viola)、チェロ(Cello, 本来はVioloncello)
 コントラバス(Contrabass(C.B.)/Double Bass)の表記がほとんどですが
 たまに ビオラ(Viola)を Altoーフランス語、Bratsche(Br.)ードイツ語
 で表記される事があります
 稀にバイオリンのことを「フィドル(Fiddle)」と呼ばれることがあります
 
posted by トトロ △◎/ at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

交響曲第5番(チャイコフスキー)その2

11/10開催・加東フィル第15回定期演奏会のメイン曲として
チャイコフスキーの交響曲第5番を取り上げます。

この曲については2013.8.31付記事に一度取り上げていますので
今回の記事は「その2」とします(^^;)

演奏会パンフレット裏面の曲目紹介でこのように書きました
back_加東フィル2024a.jpg
今回の演奏会ではチャイコフスキー作曲の交響曲第5番を取り上げます。
2013年の第7回定期演奏会で第1楽章を演奏して以来11年ぶりですが、
今回は全楽章を演奏いたします。
(実はコロナ禍で演奏会が中止となりました2020年の演奏会で取り上げる筈の曲でした。)
ベートーベンより後の時代に書かれた交響曲に多くみられる
「苦悩を乗り越えて栄光を勝ち取る」典型的な王道展開の作品です。
第1楽章と第4楽章が「運命の主題」と呼ばれる同じフレーズで始まり、
そのフレーズが第2・第3楽章にも現れる事で4つの楽章は「組曲」ではなく
「交響曲」という一体感を持たせています。同じ楽章の中でも感情の振れ幅が大きくて、
演奏する側としては大変ですが、第4楽章の全休止後に現れる華々しい
フィナーレはカタルシス(浄化作用)を覚えること間違いなしです。


この解説を書いた時には気が付かなかったのですが
チャイコフスキーは「感情の起伏が激しい」のに対して
ベートーベンは「とにかく執拗」の違いがあるように思いました(^^;)

前置きが長くなりました

今回の定期演奏会プログラムの曲目紹介はVaのAさんが
担当されるということで内容が楽しみなのですが(^^;)
当ブログではホルン奏者視点での怪説にしてみたいと思います

<第1楽章>
「運命の主題」が重苦しく奏でられる前奏を経て
ClとFgにより第1楽章のメイン主題が奏でられます
ホルンはその背景で拍の頭打ちするのですが
音の高低の起伏が大きく意外と難所だったりします
それはさておき、曲の盛り上がりにつれて
テンション「アゲアゲ」が求められるわ
その割に1stと3rdが交互に演奏するところや
「付点8分+16分+8分」と「8分+16分休+16分+8分」(8分=♪)を
明確に区別しなければならないことや
再現部では1音高い調になっている事で
前半ではHrで演奏していたところを
後半ではTpに代えられていたりしています

その裏側で第2楽章に備えるため1st奏者は
後半で他の方に任せている事が多いのですが
長い事吹かない時間が増えるのも却って困るので
調整しながらの演奏になります(;^^)

次は第3・4楽章を予定しています
(第2楽章は・・・演奏会本番までに書けるのかな?)
 
posted by トトロ △◎/ at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

練習日記(2024.10.26)

演奏会まであと2週間となりました
神戸新聞にも紹介記事を書いて頂きました
集客にも力を入れましょう

今日の練習では、というか・・・
チャイコフスキーの交響曲は独特の起伏の大きさがありまして
意識して演奏しているつもりでも起伏の激しさは
注意して演奏しないと客席には伝わらないとの事でした

演奏が破綻しないように安全運転したい
長丁場を乗り切りたい
・・・難しいところです(−−;)

次回の練習は11月2日です
通常よりも30分程度延長しますので
午後からご予定のある方は注意ください
 
posted by トトロ △◎/ at 17:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする