今回の定期演奏会では歌劇「フィガロの結婚」序曲を取り上げます
例のごとく通り一遍の解説はこちらに任せますが (^^;)
序曲以外にも聴いたことがあるような歌曲が色々とありますので
機会がありましたら是非オペラをご覧下さい。
昨日の日記に書いていた「ホルン五度」の事について
写真はフルスコアの管楽器部分(8〜11小節目)です
"Cor. in D"と書いてあるところがホルン(D管)なのですが
この最初の2小節間の動き
1st: ミ〜レド (実音 ファ#〜ミレ)
2nd: ド〜ソミ (実音 レ〜ラファ#)
・・・が典型的な「ホルン五度」になります
この音形(上昇形・下降形関係なく)であれば
演奏している楽器がホルンでなくても「ホルン五度」と言います (^^;)
正確に言えば2番オーボエの動きがあるので
合奏全体としては「ホルン五度」にはならないのですが
前回の練習では2番オーボエが無かったので
「ホルン五度」が成り立ちました (^^;)
和声において5度というのは意外と厄介なものだそうで
その辺りについては参考リンクに任せますが
モーツァルトの時代のホルンは現在の楽器と違い
音階を作るためのバルブ装置のない管が巻かれただけの
楽器でしたので、今のように半音階が出来るものではありませんでした
ハンドストップ奏法があるもののそれとて完全ではなく
上記楽譜例のD管の場合「レ」から始まる倍音列しか
音が出せないものでした
つまり、1st が ミ〜レ〜ド と動くメロディがあり
これにハーモニーを付けるならば機能的制約により
2nd は ド〜ソ〜ミ としか動かせられなかったのですが
ホルンの楽器が持つ豊かな響きにより意外にも
この5度(「レ」と「ソ」)がきれいに響いたので
例外的に「ホルン五度」として使われるようになりました
話がかなり脱線しました (^^;)
肝心のオペラの内容については近いうちに
「その2」で書きたいと思います (^^;)
2012年09月09日
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