「音楽の日 in 加東」で私を含む木管アンサンブルの模様は
既に記事として書いていますが、演奏会にご来場された方より標記
趣旨の質問が寄せられていたそうです。
本件についてネット上ではすでに色々な回答があります
一番代表的な回答としてヤマハの「楽器解体全書PLUS」より
http://www.yamaha.co.jp/plus/horn/trivia/?ln=ja&id=107011
要約すると、古典派(ハイドン・モーツァルト)の頃
ホルンは他の木管楽器と一緒に演奏する機会が多く
トランペットやトロンボーンとも使われ方が違っていた
・・・ということです。
これはこれで間違いないのですが、元々の質問に対する答えとしては
少し説明が足りないような気がします
フルート・オーボエ・クラリネット・ファゴット・ホルン 各1本による
アンサンブルのことをドイツ語圏では「管楽五重奏(Blaserquintet)」
という呼び方をします
しかしながら、20世紀に入りブラスバンド(吹奏楽ではなく金管バンド)が
盛んなイギリスや吹奏楽が盛んなアメリカを中心に金管楽器による
アンサンブルとしての「金管五重奏(Brass quintet)」が広まるとともに、
区別するために「管楽五重奏」は「木管五重奏(Wood wind quintet)」と
呼ばれるようになり、日本でも英米式の呼び方が定着したものと思われます
ですから
「木管五重奏」について正しくは「管楽五重奏」だが
「金管五重奏」と区別するために「木管五重奏」と呼んでいる
楽器の種類についてはベートーベンの頃までのオーケストラで
よく使われている管楽器によるアンサンブルであるが
トランペットやトロンボーンはオーケストラ内での使われ方が
他の木管楽器と違うためにホルンだけが木管アンサンブルに
組み込まれているように見える
こういうところでよろしいでしょうか? (^^;)
もう一つ「**五重奏」の呼び方で難しいのは・・・
モーツァルトのK581は「クラリネット五重奏曲」と呼ばれています
でも、5本のクラリネットによる曲ではなく
クラリネットと弦楽四部による5重奏です (^^;)
この点についての考察はまた別の機会に書きたいと思います(?)
2012年10月07日
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金管五重奏と区別するための木管五重奏のお話大変興味深いものでした。ニューグローブや、その他室内楽に言及した書籍を読んでも、中々木管五重奏の名称に関して書いてある文章に出会う事ができないのですが、このお話は、なにか参考文献とかあるのでしょうか?
コメントありがとうございました
残念ながら本件記事についての正式な文献はなくて
元ネタは↓のサイトのアンサーコメントです
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1272538822
この説を基に私なりの補足を加えて書いたものです
参考にならなくて失礼いたしました m(_ _;)m
(二重投稿になっていましたので2回目の投稿は削除させて頂きます。ご了承願います)