2012年10月07日

「コッペリア」より序奏とマズルカ(ドリーブ)

今回の定期演奏会では何年かぶりに
レオ・ドリーブの「コッペリア」を取り上げます

よく考えるとレオ・ドリーブの作品で思い当たるのは
「シルヴィア」と「コッペリア」の2曲だけで、その両方とも
バレエ音楽ということで経歴をみると、他に歌劇は数曲
作曲しているものの、交響曲は作曲していないようです。

話のあらすじはリンク先を参照して頂くとして 
それでも簡単に説明すると (#おいおい)

「コッペリア」とはコッペリウス博士の作った少女の姿をした
からくり人形の事で、そのコッペリアがあまりにも可憐な姿で
人間と見間違えられたために起きた騒動の顛末

・・・今回も3行で済んだ (^^;)

演奏面では最初、弱音のティンパニロールに続いて
ホルン四重奏による序奏が始まります

aP1010583.jpg

写真はホルンのパート譜で、上側が1番・2番、下側が3番・4番なのですが
注目して頂きたいのは、題名と楽譜の間の一行でして

1番・2番ホルンの楽譜には
 1er. et 2e. CORS en RE

3番・4番ホルンの楽譜には
 3e. et 4e. CORS, a Pistons, en MI (ナチュラル記号)

と書かれています
(なお、アクサンテギュアクサングラーヴの表示は省略しています)

つまり、1番・2番ホルンはバルブの付いていないナチュラルホルン
3番・4番はバルブの付いたホルンという指定です
もちろん現在は1番・2番パートもナチュラルホルンではなく
バルブ付のホルンで演奏されます

ちなみに下の写真はピストンバルブによる
フランス式のホルン (COR a Pistons) です(調性はB♭)
aP1010584.jpg
(#筆者所有品 ;^^)

ナチュラルホルンについて詳しくは
リンク先の「ナチュラルホルン」の項を参照するとして

この曲が作曲された19世紀後半には既にバルブ付の
ホルンが演奏家の間で広く使われていました。

しかしながら、フランスではナチュラルホルンも
使われていたようで、ドリーブ以外にもサン=サーンスの
作品にもナチュラルホルンとバルブ式ホルンを併用する
書き方が見られます。

今回の演奏曲目のうちモーツァルトを除いては
ほぼ同時代の作品ですが、他の曲はバルブ付の
ホルンであることが前提で作曲されています。
(定演の曲目については9/8の日記を参照)

ともかく、私にとってはかなり緊張を強いられる曲で
あることには違いありません (^^;)

曲の解説なのか、楽器の解説なのか
よくわからない文章になりました m(_ _;)m
 
posted by トトロ △◎/ at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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