今回の定期演奏会では何年かぶりに
レオ・ドリーブの「コッペリア」を取り上げます
よく考えるとレオ・ドリーブの作品で思い当たるのは
「シルヴィア」と「コッペリア」の2曲だけで、その両方とも
バレエ音楽ということで経歴をみると、他に歌劇は数曲
作曲しているものの、交響曲は作曲していないようです。
話のあらすじはリンク先を参照して頂くとして
それでも簡単に説明すると (#おいおい)
「コッペリア」とはコッペリウス博士の作った少女の姿をした
からくり人形の事で、そのコッペリアがあまりにも可憐な姿で
人間と見間違えられたために起きた騒動の顛末
・・・今回も3行で済んだ (^^;)
演奏面では最初、弱音のティンパニロールに続いて
ホルン四重奏による序奏が始まります
写真はホルンのパート譜で、上側が1番・2番、下側が3番・4番なのですが
注目して頂きたいのは、題名と楽譜の間の一行でして
1番・2番ホルンの楽譜には
1er. et 2e. CORS en RE
3番・4番ホルンの楽譜には
3e. et 4e. CORS, a Pistons, en MI (ナチュラル記号)
と書かれています
(なお、アクサンテギュ・アクサングラーヴの表示は省略しています)
つまり、1番・2番ホルンはバルブの付いていないナチュラルホルン
3番・4番はバルブの付いたホルンという指定です
もちろん現在は1番・2番パートもナチュラルホルンではなく
バルブ付のホルンで演奏されます
ちなみに下の写真はピストンバルブによる
フランス式のホルン (COR a Pistons) です(調性はB♭)
(#筆者所有品 ;^^)
ナチュラルホルンについて詳しくは
リンク先の「ナチュラルホルン」の項を参照するとして
この曲が作曲された19世紀後半には既にバルブ付の
ホルンが演奏家の間で広く使われていました。
しかしながら、フランスではナチュラルホルンも
使われていたようで、ドリーブ以外にもサン=サーンスの
作品にもナチュラルホルンとバルブ式ホルンを併用する
書き方が見られます。
今回の演奏曲目のうちモーツァルトを除いては
ほぼ同時代の作品ですが、他の曲はバルブ付の
ホルンであることが前提で作曲されています。
(定演の曲目については9/8の日記を参照)
ともかく、私にとってはかなり緊張を強いられる曲で
あることには違いありません (^^;)
曲の解説なのか、楽器の解説なのか
よくわからない文章になりました m(_ _;)m
2012年10月07日
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