2015年08月14日

Solo

そろそろSoloやな〜 という基本的なダジャレはさておき
今年の夏休み自由研究は「Solo」について取り上げます(^^;)

Wikipediaによると
「単独の演奏者によって演奏される楽曲や楽曲の部分、
あるいは楽曲のなかで単独の演奏者によって演奏される
独立したパートを示す用語」

・・ということで、手っ取り早く言えば「一人で演奏する」事
だと思うのですが、今回の当団第9回定期演奏会で演奏する
ドボルザーク作曲 交響曲第9番「新世界より」を例にとりまして
「Solo」について考えてみたいと思います。

今回この件を取り上げたのは、特にこの「新世界より」には
「Solo」に関する疑問点があり、例を挙げてみたいと思います

注:私が参照している楽譜は日本楽譜出版社発行のミニスコアです
 もし他社のスコアで記述が違うようでしたらお知らせ下さい
 また、練習番号はBreitkopf & Hartel('a'はウムラウト付)によります
 (パート譜についてはHrのものしか見ていませんので間違っているかも知れません)

例1 第1楽章最初から6小節目の1番Fl
   主旋律を一人で吹いているのにSoloとは記載されていません

例2 第1楽章最初から91小節目(練習番号C)の3番Hr
   主旋律でも対旋律でもない単に実音Dの4分音符が8小節間
   (16個)続いているだけなのにSoloと記載されています
   ちなみにこの場所は主旋律を1番Flと1番Obが演奏し
   対旋律を1番Clが演奏しています

例3 第4楽章64小節目(練習番号Cの5小節前)のシンバル
   俗にいう「1発だけの出番」のシンバルもSoloと記載されています

例4 第4楽章267小節目(練習番号Lの8小節前)の1番Hr
   ホルン奏者にとっては一番の聴かせ所でもあり鬼門でもあるのですが
   ここからの4小節間にはSoloの記載がなくその後(Lの4小節前)から
   Soloと記載されています

例5 第4楽章321小節目(練習番号Mの23小節目)の1番2番Hr
   ここの旋律は2人で演奏しているのにSoloと記載されています
   逆に第1楽章最初から24小節目の3番4番Hrが2人だけで演奏する
   旋律にSoloとは記載されていません

もちろん例1〜5いずれも作曲者ドボルザークの意図があると
思われるのですが

例えば「例4」の場合、Hrの音が結果的に一番目立つものの
基本的には木管群の動き(Cl⇒Ob⇒Fl⇒Cl)が主旋律であり
Hrはその対旋律ということでSoloではないと思われます

だとすると「例2」はどうなのか

「例5」の場合、作曲者によっては「Soli」と書くと思うのですが

結局のところ「一人で演奏する」ことを「意識して演奏する」
そういうことになるのでしょうか??
いつもながらよく分からない自由研究でした (^^;)
 
posted by トトロ △◎/ at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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