(その1)より続く
当初「第1楽章と第4楽章の各楽章の解説」を書くつもりでしたが
少しばかり路線変更します (^^;)
この交響曲に関しては2番フルートのソロとか
第4楽章に小さく1発しか出てこないシンバル
第2楽章に2ヶ所で合わせて10小節しか出てこないチューバ
(他の楽章はチューバの出番なし)
など謎の記述が随所に見られるのですが
第4楽章の最後の音もある意味「謎の記述」と言えると思います(^^;)
交響曲の終わり方として
大雑把に分けると次の3つに分けられます
(1)華々しく音を切る終わり方
・・・ベートーベンの交響曲に多くみられます(第九など)
他にはチャイコフスキーの5番やマーラーの1番・5番、
シベリウスの5番、ドヴォルザークの7番・8番 など
(2)華々しく音を伸ばす終わり方
・・・ブラームスの交響曲(3番以外)、サン=サーンスの「オルガン付」
シベリウスの2番、チャイコフスキーの4番、シューベルトの「グレート」
ベルリオーズの「幻想交響曲」 など
昨年当団で演奏したショスタコーヴィチの5番は管弦共に伸ばしている中
打楽器で音を切って終わるので(1)と(2)の中間型ともいえます
(3)静かに消え入るような終わり方
・・・ブラームスの3番、チャイコフスキーの6番
他にもあると思いますがちょっと思い当たりませんでした(^^;)
なお、ベートーベンの「田園」も静かに終わる部類ですが
最後の2つの音だけff表記なのでここに含めてよいのか迷うところです
で、「新世界」なのですが
第4楽章の最後はfffのイケイケで進んだあと
Trbと弦楽器・ティンパニは4分音符で切って終わりますが
それ以外の管楽器は吹き伸ばすもののfffからpppへディミヌエンドする
(余韻を残す??)終わり方なので上述のどれにも当てはまりません
この余韻の残し方がいつも迷うところです(^^;)
演奏してみて気が付いた点としては
上でも書いている「10小節しか出てこないチューバ」にもあるように
たとえffであっても必要以上に楽器の音を重ねないところがあると思います
ホルンにおいても4人奏者がいるからホルン4本使えば良いと思われる
ようなところでも2本だけしか使わない(他の2本は休みであってもです)
そういう使い方をしています。ドヴォルザークの傾向でしょうか?
いつもながら取り留めのない解説になりました (^^;)
2015年10月25日
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