今回の定期演奏会の曲目紹介も最後の1曲となりました
いつものように詳しくはこちらを参照ください(#おいおい)
ブラームスが所謂「ジプシー(ロマ)音楽」を基にして
ピアノ連弾用に編曲した作品集の中の今回演奏するのは第1番になります。
有名な第5番・第6番(ともに当団の演奏会でもよく演奏します)は
管弦楽編曲がブラームス本人ではないのに対して
今回の第1番はブラームスご自身が管弦楽用に再編曲した作品になります
で この稿で私が注目したいのは「編曲」ということです
簡単に言うと、メロディを作るのが「作曲」で
メロディに伴奏を当てるのが「編曲」です。
メロディと伴奏を一緒に「作曲」する事もありますが
メロディを基にして聴きやすいようにお膳立てする作業が
編曲ということになります
最初のリンクの記事にもある通りブラームスがレメーニという
ハンガリー出身のヴァイオリン奏者と演奏旅行した際に
レメーニから教えられたロマの民族音楽を基にして
ブラームスがこの作品(ハンガリー舞曲集)を発表しました。
この舞曲集がとにかく売れまくったので、レメーニは盗作であると
ブラームスを相手取って訴訟を起こしたそうですが、
ブラームスは自分の作曲ではなく編曲であると主張していたため
ブラームス側が勝訴したとの事です。
後に、ブラームスはドヴォルザークにアドバイスして
ドヴォルザークは「スラブ舞曲集」を発表するのですが
こちらは特徴を取り入れただけでオリジナルであるということで
「作曲」となっています (^^;)
ところで、ハンガリー舞曲第1番にはブラームス自身による演奏の
録音が残っているそうです。(こちらを参照)
1889年12月にトーマス・エジソンの発明した蓄音器により
録音してこれが史上初の音楽家によるレコーディングということだそうですが
・・・演奏が判別できません (;−−)
ともかく、この曲がハンガリー出身のヴァイオン奏者に
由来していることもあり、弦楽器群には重厚なサウンドを
要求する編曲となっているように思います。 (^^;)
2015年11月15日
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