今回のスプリングコンサートでは
当団が 歌劇「魔笛」序曲(モーツァルト) と
喜歌劇「こうもり」序曲(J.シュトラウス2世)
西脇小学校オーケストラ部が
ミュージカル「オペラ座の怪人」(アンドルー・ロイド・ウェバー)
を演奏します。
奇しくも3種類の歌で演じる演劇作品を取り上げます
他にも演劇に伴う音楽としては当団で演奏したことのある曲の中では
「ペール・ギュント」組曲(グリーグ) や 「ペレアスとメリザンド」(フォーレ)
「アルルの女」(ビゼー)などもありますが、これらは劇中のBGMであり
演者がセリフとして歌うものではないので本稿では除外します。
・・・本題に戻ります。
「歌劇(オペラ)」と「喜歌劇(オペレッタ)」と「ミュージカル」の
違いについて色々と調べてはみたのですが(一応 wikipedia のリンクを記載)
結果的にはよく分かりませんでした。 (^^;)
(更には、ワーグナーの「楽劇」というものまで含めると訳分からない)
個人的なイメージとしては
歌劇(オペラ): ヨーロッパの王侯貴族の依頼により創られたもので
曲間のセリフにも音楽(レチタティーヴォ)が付けられているもの
喜歌劇(オペレッタ): ヨーロッパの市民階級のために創られたもの
ミュージカル: アメリカで発展したものでダンスを踊りながら歌われるもの
・・・と思うのですが、勿論例外もありまして
「魔笛」はモーツァルトの歌劇としては珍しく市民向け劇団のために
創られていますし、曲間はレチタティーヴォではなく普通に
セリフで語られています。
また、近年オペラとして創られた作品には王侯貴族は関係ありません
言語についてもオペラではイタリア語で創られた作品が多いですが、
「魔笛」はドイツ語ですし、近年は日本語も含めて色々な作品があります。
オペラ・オペレッタでもダンスはありますが、
基本的にオペラ・オペレッタにおいて歌手はマイク等の
音響装置を使わない事を前提にしているので
歌手とダンサーはそれぞれ別の演者が担当しています
(ヨーロッパの歌劇場にバレエ団も保有しているのはそのため)
一方ミュージカルでは歌手が歌いながら踊ります。
そのためミュージカルでは歌をマイク等の音響装置で拾うことを
前提としています。
一番大きな違いは前述の点ではないかと思いますが
音楽面で何か上手く違いを言い表す表現が無いかと思っていたら
指揮者・作曲家として有名なレナード・バーンスタインによると
歌によってドラマが進行するのがオペラで、
ドラマの結果としての感情を歌に託するのがミュージカル
(出典:wikipedia「ミュージカル」)
と仰せられてまして、私自身色々な作品に詳しい訳ではありませんが
何となくしっくりと来るような気がします。
本日はこの辺で失礼します (^^;)
2016年02月06日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック