(その1)より続く
本稿では「交響曲にしては珍しい優美なワルツを取り入れた」について書きます
交響曲では基本的に複数の「楽章」で構成される
一種の「組曲」ですので(厳密には「組曲」と「交響曲」は違うのですが)
2拍子や4拍子ばかりでは、もちろん急緩織り交ぜているのですが
それでも目先を変えるために3拍子の所も入れたくなるわけで
例外もあるのですが、大概の交響曲では3拍子の楽章が1つだけ含まれています
この3拍子の楽章はハイドンやモーツァルトの時代(古典派)ではメヌエットでしたが
ベートーベンがスケルツォを取り入れてからはスケルツォが主流になりました
(ベートーベンの第1番の交響曲ではメヌエットと題されていますが、実質的にはスケルツォだといわれています)
私が知る範囲で交響曲の3拍子の楽章に
ワルツが取り入れられているのは、ドボルザークの8番以外で
ベルリオーズ「幻想交響曲」(第2楽章)と
チャイコフスキーの5番(第3楽章)です
他にありましたらご教示願います(^^;)
ドボルザークの8番(第3楽章)をワルツと表現しましたが
楽章の最後に2拍子のコーダがあるので
学問的には「舞曲」という事になるのだそうですが
雰囲気的にはワルツと言っても差支えないのではと思っています(^^;)
もう少し掘り下げたいところですがこの辺りで失礼します
2017年09月18日
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