7月の加東混声合奏団定期演奏会ではオケ単独演奏として
シューベルト作曲の「未完成」を取り上げます
いつものようにWikipediaによる解説は こちら
作曲者 シューベルトについての解説は こちら
シューベルトが31歳の若さで亡くなった事と「未完成」と
呼ばれていることから、病魔と闘いながら作曲して力尽きた・・・
というように想像されますが、実際のところ作品番号(ドイチュ番号)では
759番(D 759)でして、ドイチュ番号は990番台まであるそうですので
また、第8番の交響曲「ザ・グレート」(D 944)も書き上げていますので
第3楽章を書いていた途中で後が続かなくなり
その間に他の曲がどんどん創作され、この曲を
作りかけていたことすら忘れてしまったということのようです。
更には、今回演奏する「未完成(D 759)」以外にも
4曲の未完成交響曲があるようです
但し、「自筆譜のままで演奏され得る」曲だけに「交響曲第*番」と
名付けるようにルール改正されたため
改正以前は
第7番が D 729(ホ長調の交響曲でオーケストレーションが為されていない作品)
第8番が所謂「未完成(D 759)」
第9番が所謂「ザ・グレート(D 944)」
と呼ばれていました
話を D 759 の「未完成」に戻しますと
この曲は1822年に作曲されたそうですが時代的には
ベートーベンの7番・8番 は 1814年に初演
ベートーベンの「第九」は 1824年初演
他の作曲家では
ベルリオーズがパリ音楽院に入学したのが 1823年
シューマンは 1810年生まれ、ブラームスは 1833年生まれ
話が脱線しました
シューベルトの交響曲はベートーベン/ブラームスの交響曲のような
短いフレーズを積み上げて大伽藍を構成するのではなく
「歌曲王」と呼ばれるだけあって、メロディの移ろいを楽しむようなところがあり
後の作曲家ではドボルザークの交響曲にもその傾向が見られます。
2018年06月09日
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