6月30日の加東混声合唱団定期演奏会にて
混声合唱団と合同演奏する曲をご紹介します
例の如く 作曲家 (J. S. Bach) についてwikipediaでは こちら
本曲に関する wikipedia の紹介は こちら
元々のタイトルは「心と口と行いと生活で」なのですが
この中の曲に有名な『主よ、人の望みの喜びよ』が含まれており
この曲を含む数曲を今回お送りします
(諸事情によりどの曲かは当日のお楽しみ)
上記リンクによると2部構成の全10曲からなり
<第1部>
第1曲 合唱「心と口と行いと生活で」
第2曲 レチタティーヴォ「祝福されし口よ」
第3曲 アリア「おお魂よ、恥ずることなかれ」
第4曲 レチタティーヴォ「頑ななる心は権力者を盲目にし、最高者の腕を王座より突き落とす」
第5曲 アリア「イエスよ、道をつくり給え」
第6曲 コラール合唱「イエスはわたしのもの」(Wohl mir, daß ich Jesum habe)
<第2部>
第7曲 アリア「助け給え、イエスよ」
第8曲 レチタティーヴォ「全能にして奇跡なる御手は」
第9曲 アリア「われは歌わんイエスの御傷」
第10曲 コラール合唱「イエスは変わらざるわが喜び」(Jesus bleibet meine Freude)
(wikipediaより引用)
実は第1部の最後6曲目と第2部最後の10曲目は
同じメロディで違う歌詞が歌われます
この2曲が『主よ、人の望みの喜びよ』と呼ばれています
そもそも「カンタータ」とはイタリア語で「歌う(cantare)」から
由来していて器楽伴奏付の声楽作品を指しています(参考リンク)
で、「教会カンタータ」ですからキリスト教のイエス様を
称える歌だと分かるのですが、昨年の混声定期で演奏しました
モーツァルトの戴冠ミサと何が違うのかと言いますと
ミサ曲はカトリックの様式に従ったものですが
バッハ自身はルター派(プロテスタント)の教会に居ましたのでそういうことになりました。
この曲の本来の使われ方としては、第1部の演奏後に牧師による説教があり
その後に第2部を演奏するということなので『主よ、人の望みの喜びよ』
が演奏されると「締め」ということになります (^^;)
確かに「締め」に相応しい曲だと思います
ところで、バッハの作品一覧によると
教会カンタータだけでも200作品あり(各作品ごとに数曲から10曲あります)
気の遠くなりそうな数の作品があります
しかもこれらのほとんどが1723年のライプツィヒ聖トーマス教会に
職を得てから4〜5年の間に書かれています(紛失した作品もあるそうです)
ちなみに、ベートーベンの第九交響曲が1824年作曲との事なので
それよりも100年前の作品になります
(それこそ本曲は1724年の作品なのでベートーベン「第九」のちょうど100年前ですね)
解説になったのかどうかよく分かりませんが
要は、現在様々な形態で演奏されることの多い
『主よ、人の望みの喜びよ』のオリジナルということで
憶えて頂ければそれでいいのではないかと思います (^^;)
2019年05月26日
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