現物は7/2の混声合唱団第13回定期演奏会でお目見えの予定ですが
一足早くこちらで紹介いたします
例によって裏面は団長からのご挨拶と
私からの曲目解説(怪説)が掲載されています
(2023.7.30 追記)
今回の曲目解説(怪説)では「未完成」についての文章が
掲載されていましたが、実は「モルダウ(ヴルタヴァ)」
についての文章も用意していました。しかしながら
2曲分だと長くなって、掲載できたとしても文字が
小さくなることもあり、服部団長の挨拶文に「未完成」の
事に言及されていましたのでパンフレット上での
曲目解説も「未完成」の方が採用されました。
折角用意していて日の目を見ないのも何ですので
こちらに掲載して没原稿の供養としたいと思います(^^;)
#実は 2012.8.12付ブログ記事からの再構成記事です(;^^)
曲目紹介:スメタナ作曲 交響詩「モルダウ」
今回の定期演奏会では交響詩「モルダウ」を11年ぶりに取り上げます
本作品は、正式には6曲からなる連作交響詩「わが祖国」の2曲目で、
なおかつ「モルダウ」はドイツ語のため、本来ならチェコ語である
「ヴルタヴァ」が正しい曲名と言えるのですが、承知の上でここでは
慣れ親しんだ名前の「モルダウ」で通します(^^;)
連作交響詩「わが祖国」6曲とも演奏されるよりも、
「モルダウ」単独で演奏されることが多く、
また日本語の歌詞をつけた合唱曲としても親しまれています
(本年7月の加東混声合唱団の定期演奏会で歌われました)
演奏を聴けばそれだけで情景が浮かぶように曲が作られていますが、
当時まだ「交響詩」そのものがまだ定着していなかったこともあり
作曲者自身による描写についての注釈が書かれています。
この注釈を順番に追って行く形で曲は進んで行きます。
「モルダウの源」 Die Quelle der Moldau.
「森の狩猟」 Waldjagd.
「農民の踊り」 Bauernhochzeit.
「月の光・水の精の踊り」 Mondschein; Nymphenreigen.
「聖ヨハネの急流」 St.Johann-Stromschnellen.
「モルダウは堂々と流れていく」 Die Moldau strömt breit dahin.
「ヴィシェフラド」 Vyšehrad Motiv. (補足:プラハにある高い古城)
古今東西、川(河)を題材とした音楽作品は数多くありますが、
本作ほど説明不要な作品は無いと思います。
東欧チェコの「ヴルタヴァ河」を題材にしていますが、
洋の東西を問わない普遍的な何かを感じて頂ければ幸いです。
2023年06月29日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック