前回(その3)より続く
過去記事は その1 その2 をご覧ください
<第2楽章>
ホルン奏者にとっては特別な作品と言えます
だからこそ何を語ろうか迷うところです(^^;)
交響曲・管弦楽曲の中でホルン独奏は
色々な作品の中で見受けられます
私が当団で演奏した中でも
「亡き王女のためのパヴァーヌ」(ラヴェル) 第5回定演(2011)
交響曲第5番第4楽章(ショスタコーヴィッチ) 第8回定演(2014)
この2曲のどちらもメロディ1節全部がホルン独奏でして
これより短いものを挙げればもっと多くなります。
何が言いたいのかと云うと、本作品のホルン独奏は
とても長丁場になるのです。
もちろん正確にはマーラーの交響曲第5番3楽章のように
「オブリガート・ホルン」パートが存在して1つの楽章
全部がホルン協奏曲のようになっている曲もあります
(その割には吹いている所が少ないように思います)
1節全部に続けてオーボエとの掛け合いの所まで含む
長きに亘る内容で、無茶苦茶高い音や速いパッセージでは
無いものの、ただでさえ音を外しやすい楽器なので
緊張を強いられます。それだけにこのホルン独奏が
交響曲全体の一つのヤマ場と言えます。
実はこのホルン独奏に続いて弦楽器でこの旋律を奏でている
裏側で3番ホルンがオブリガートで活躍します。
ある意味、このオブリガートの方がホルン本来の魅力に
溢れているように思います。(あくまで私論 ;^^)
第2楽章のホルン独奏で私の印象に残っている演奏として
一つ挙げるとすれば
エフゲーニ・スヴェトラーノフ指揮 NHK交響楽団
1997年9月定期での演奏を挙げさせていただきます
実は第1楽章の演奏後に指揮者スヴェトラーノフ氏が
客席へ振り返られて、同年8月に交通事故で逝去した
元英国皇太子妃・ダイアナ公妃を悼んで
この第2楽章を捧げますと話されてから第2楽章の
演奏に入られました (合掌)
今回の演奏の際にも祈っていただければ幸いです(ー人ー)
2024年11月03日
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