2025年08月24日

交響曲第6番「悲愴」(チャイコフスキー)その4

その1 その2 その3 より続く

前回予告の通り、今回は第1楽章を取り上げます

最初に取り上げるのは「pppppp」です
1-159_fg.jpg

上記楽譜は159小節目からの2小節間で
上段から Cla (in A)、Fg、 Timp になります
(このほかにも Va/Vc も演奏に加わります)

153小節目からのクラリネット(Cla)独奏の一番最後
♪4つをファゴット(Fg)に引き継いでいる形になります。

153小節目のCla独奏開始時点で「ppp」から始まり
p」まで膨らませて「ppp」に戻るのを2回繰り返して
157小節目から158小節目までは「pppp
その後、上記譜面の通り159小節目は「ppppp
そして160小節目のFgの4つの♪が「pppppp」になります

チャイコフスキーの曲はどの曲も強弱表現が極端だと思いますが
強弱記号=音量の大小ではなく
相対的な「強弱」なので、実際の音量面では楽器の特性上
音量を抑えやすいClaに対して、Fgは音量を抑えにくいとの事です

そのため演奏者(指揮者)によってはFgではなくバスクラリネット
演奏する指示を出される事もあるようです。(参考サイト)

チャイコフスキー自身の他作品でバスクラリネットを
使用していたこともあるのでバスクラリネットの利用も
考えられたのでしょうが、この曲の最初がファゴット(Fg)独奏で始まるので
Fgで序奏部を締めるという考えであったのかも知れません
このFgの「pppppp」の直後に「嵐」が吹き荒れます
この箇所を11/9ではどのように演奏するのかが一つの聴き所と思います(^^;)

(11/8 追加)
今回当該箇所で当団ファゴット奏者のFさん(父)はこのように演奏します
C_1747.jpg
(11/8の練習時に撮影 さすがに合奏中は撮影出来ませんでした)
楽器の上端部にクロスを詰めて響きを抑えるようにしているとの事でした

当日プログラムのQRコードからこのブログをご覧いただいた方のために
ネタバレにはなりますがご紹介いたします。注目頂ければ幸いです
(追加部分終了)

次にこの楽章に幾度か形を変えて現れる表現ですが
(下記譜面は140〜141小節目の弦楽器)
1-140_str.jpg

メロディが4分の4拍子、伴奏が8分の12拍子で書かれているのは
チャイコフスキーの交響曲でよく見られますが
8分の12拍子のところの3拍目で伴奏パートが盛り上げて
メロディがその4/4拍子の半拍後に「待ってました」と入る事で
印象的なメロディをさらに際立たせています
その分伴奏側にも変に力が入ってしまいます(^^;)

その5は書けるのかな?
 



番外として第1楽章のホルンにとっての難所を紹介します

1-229_all.jpg

上記の楽譜は229小節目からの4小節間の全パートになります
上2段がホルン(Cor in F)でして、実際はこの2小節前
227小節目からこのパターンで34番パートから始まります

3連符と8分音符が組み合わさってタイで繋がれています
これだけでも頭がおかしくなりそうなのですが
暫く続いた後に拍の途中で音が変わる所もあり
より複雑になりました (−−;)
 
posted by トトロ △◎/ at 20:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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